オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメール(1632~1675)
全37作品を岡山シティミュージアムへ見に行きました!

もちろん本物を一挙に見ることはできません。
リ・クリエイト(再創作)した作品が展示されています。

なんと、今回の展示品はフラッシュをしなければ撮影OK!

フランクフルトのシュテーデル美術館で見た「地理学者」
もありました。片隅の誰もいないスペースで目の当たりに
した本物のフェルメールは今でも忘れられません!

この「合奏」という作品は1990年にボストンの美術館で盗難
にあって以来、未だに行方不明だそうです。

「ヴァージナルの前に座る女」
「合奏」の中に描かれているチェンバロに対してヴァージナルは
当時の家庭用の長方形に小型化したチェンバロと同じ機構の
楽器です。絵の左下のチェロと似た楽器は当時流行っていた
6本弦のヴィオラ・ダ・ガンバという楽器です。
アフガニスタンでしか産出されない貴重なラピスラズリを精製した
天然のウルトラマリンブルーはフェルメールブルーとも呼ばれ、
21世紀の現代でも人々を魅了しているとはフェルメール本人も
夢にも思わなかったでしょう!

本物のフェルメールブルーを見たい方は東京の国立新美術館の
ルーブル美術館展で本物の「天文学者」が展示されています。
350年も経った絵画は所によって変色している色彩もあります。
今の技術では当時の色に戻すこともできるようですが、それは
自然に経年変化した歴史として敢えて戻さないヨーロッパの
芸術への考え方が印象的でした。
sano